上清液を用意する
幹細胞を培養した際に得られる上清を、院内CPCで回収・精製します。
Conditioned Medium — Inhalation
霧状にした幹細胞培養上清液を吸入する療法。呼吸器や全身のコンディショニングの観点から研究されています。
Inhalation Therapy
肺胞から、全身へ。来院せずに続けられる投与方法です。
幹細胞培養上清液の吸入療法は、上清液をネブライザーで霧状にして、鼻や口から気道・肺へ届ける投与方法です。針を使わず、オンライン診療のうえで医師が適応を認めた場合は、ご自宅で続けていただけます。
コロナ後遺症による息切れ・長引く咳・気道の違和感・倦怠感などでご相談いただくことがあります。ただし、症状の原因は一人ひとり異なるため、医師が診察のうえで適応を判断します。
本治療は自由診療(保険適用外)であり、疾患の治癒や症状の改善を保証するものではありません。標準治療の代替となるものでもありません。
吸入療法は、幹細胞そのものではなく、幹細胞を培養した際に得られる上清液を使う治療です。細胞を投与する幹細胞治療とは別のものです。
肺には、吸い込んだ成分が肺胞を介して血流へ移行する経路があります。吸入療法はこの肺胞吸収という仕組みに着目していますが、全身への作用が確立されているわけではありません。
適応の可否・使用量・頻度は医師が個別に判断します。強い息苦しさ・胸痛・血痰がある場合は、本治療より先に呼吸器内科や救急外来を受診してください。
What is it
幹細胞培養上清液の吸入療法とは、幹細胞を培養した際に培地中へ分泌される成分を含む上清を回収・精製し、それをネブライザーで細かな霧に変えて、呼吸とともに気道・肺へ届ける自由診療です。
重要な点として、幹細胞そのものを吸入する治療ではありません。投与するのは細胞ではなく、細胞が分泌した成長因子・サイトカイン・細胞外小胞などを含む液体です。細胞を体内へ入れる幹細胞治療とは、法的な位置づけも、体内で起きることも異なります。
幹細胞を培養した際に得られる上清を、院内CPCで回収・精製します。
液体を細かなミストへ変える機器を使い、吸い込める状態にします。
霧になった上清液を、ふだんの呼吸に合わせて吸い込みます。
肺胞から血流へ移行する経路に着目した投与方法です。
点滴とは何が違うのか
点滴は静脈から血管内へ直接投与しますが、吸入療法は鼻や口から気道・肺へ届けます。針を使わないこと、通院を伴わずに継続できる場合があることが、投与方法としての違いです。一方で、投与量を厳密に管理しにくいこと、肺や気道の状態によって届き方が変わりうることは、吸入という経路の限界でもあります。
Compare routes
幹細胞培養上清液は、目的やライフスタイルに合わせて複数の方法で投与を検討します。どれが優れているというものではなく、届けたい場所と続けやすさで選び分けます。どの方法が適しているかは、症状・既往歴・使用目的をもとに医師が判断します。
| 比較項目 | 点滴 | 点鼻 | 吸入 |
|---|---|---|---|
| 投与経路 | 静脈 | 鼻腔 | 気道・肺 |
| 主な目的 | 全身への アプローチ | 鼻腔・神経系への アプローチを検討 | 呼吸器系への アプローチを検討 |
| 針の使用 | あり | なし | なし |
| 所要時間 | 約30〜60分 | 数分 | 約5〜15分 |
| 通院 | 必要 | 自宅継続も可能 | 自宅継続も可能 |
| 向いている相談 | 慢性疲労・全身不調 | 嗅覚・頭部の不調 | 息切れ・咳・呼吸器 |
点滴・点鼻・吸入を組み合わせて検討する場合もあります。いずれの方法についても、特定の疾患の改善を保証するものではありません。
投与方法の選択は、症状・既往歴・使用目的に応じて医師が判断します。ご自身で方法を決めていただく必要はありません。
Mechanism
吸入療法は、気道や肺だけを対象とした方法ではありません。肺には酸素を血液へ取り込む仕組みがあり、この経路を介して吸入した成分が全身循環へ移行する可能性が、吸入薬の分野で長く研究されてきました。幹細胞培養上清液の吸入療法は、この肺胞吸収という仕組みに着目しています。
霧状の上清液を吸入し、肺胞吸収に着目する
肺胞は血液と接する面積が広く、吸入した成分の移行経路として研究されています。
肺胞は、吸い込んだ酸素を血液へ取り込むための小さな袋状の構造です。成人の肺には数億個あるとされ、広げると非常に大きな面積になります。血液とを隔てる膜がきわめて薄いため、吸入した成分が血流へ移行する経路として医学的に注目されてきました。
ネブライザーで霧状にした上清液を吸入することで、鼻や口から気道・肺へ届けます。コロナ後遺症による息切れ、長引く咳、慢性的な気道の違和感などのご相談で検討されることがあります。ただし、これらの症状の改善を保証するものではありません。
吸入した霧がどこまで届くかは、粒子の大きさに左右されると考えられています。粒子が大きいと上気道にとどまりやすく、小さいほど末梢の気道や肺胞まで到達しやすいとされます。使用する機器によって粒子径が異なるため、当院では機器の選定も含めてご案内します。
肺胞から血流へ物質が移行する経路そのものは、吸入薬の分野で確立された知見です。一方で、幹細胞培養上清液に含まれる成分がどの程度・どのように移行し、どのような作用をもたらすかについては、研究が進められている段階です。当院はこの区別を曖昧にせずにご説明します。
吸入とよく比較されるのが点鼻です。同じ製剤でも、届けたい場所が違います。その前提にあるのが血液脳関門(けつえきのうかんもん)という仕組みです。
脳へ向かう血管には関門があり、血液中のすべての物質が脳に入れるわけではありません。脳を守るための仕組みですが、同時に、届けたい物質も通しにくいという面があります。
一方、鼻の奥(上鼻道)には嗅覚に関わる神経があり、脳と物理的に近い位置にあります。この部分の粘膜からの吸収を想定しているのが点鼻という方法です。当院院長は動画のなかで、この点を点鼻を用いる理由として説明しています。
血液脳関門という仕組みが存在することと、点鼻によって特定の変化が生じることは、別の話です。本ページでは前者を説明していますが、後者を保証するものではありません。
点鼻には、鼻腔内への投与に伴う出血や、鼻の違和感などのリスクがあります。抗凝固薬を服用中の方、鼻の疾患がある方は、診察時に必ずお申し出ください。
肺胞吸収という仕組みが存在することと、幹細胞培養上清液の吸入によって全身に作用が及ぶことは、別の話です。本ページでは前者を根拠として説明していますが、後者を保証するものではありません。
Movie
吸入と点鼻について、当院院長と培養士が対談形式で解説しています。文字で読むより早い場合は、こちらをご覧ください。
吸入について
【医師解説】幹細胞培養上清液の吸入療法|なぜ「吸う」と全身に届くのか?
約3分
点鼻について
なぜ“鼻”から?幹細胞培養上清液の点鼻療法|正しい使い方・注意点・リスクを医師が解説
約3分
Components
幹細胞培養上清液は単一の物質ではなく、幹細胞が培養中に分泌したさまざまな成分の集まりです。含まれる成分の種類や量は、細胞の由来・培養条件・製造工程によって変わります。当院では自院製剤の成分測定を行い、その内容を確認したうえで使用しています。
| 成分の分類 | どのようなものか | 研究されている役割 |
|---|---|---|
| 成長因子 | 細胞の増殖や分化に関わるたんぱく質の総称。EGF・FGF・VEGF・HGFなどが知られています。 | 組織の修復や血管の形成に関与する因子として研究されています。 |
| サイトカイン | 細胞どうしが情報をやりとりするために放出するたんぱく質。 | 炎症の調整や免疫の働きに関わる因子として研究されています。 |
| エクソソーム (細胞外小胞) | 細胞が放出する直径100nm前後の小さな袋状の粒子。内部にたんぱく質や核酸を含みます。 | 細胞間の情報伝達を担う存在として研究が進められています。 |
| その他 | アミノ酸、ビタミン、微量元素など、培地由来の成分も含まれます。 | 上清液全体の性状に関わります。 |
ここに挙げた役割は、それぞれの成分について研究・報告されている内容です。幹細胞培養上清液を吸入することでこれらの作用が得られることを示すものではありません。
成分の含有量には製剤ごとに差があります。当院では自院製剤の成分測定結果を、診察時にご確認いただけます。
Glossary
吸入療法の説明には、日常では使わない言葉がいくつか出てきます。読み進める前に、意味を整理しておきます。
幹細胞を培養した際に、培地中へ分泌・放出された成分を含む上澄み液を回収・精製したものです。幹細胞そのものは含まれません。
液体を細かな霧(エアロゾル)に変える機器です。医療現場では吸入薬の投与に用いられます。家庭用の小型機器もあります。
気管支の先端にある小さな袋状の構造で、吸い込んだ酸素を血液へ取り込み、二酸化炭素を排出する場所です。
肺胞の薄い膜を介して、吸入した物質が血流へ移行することを指します。吸入薬が全身に作用する経路として知られています。
細胞が放出する直径100nm前後の小さな袋状の粒子(細胞外小胞)です。細胞間の情報伝達に関わるとして研究されています。
細胞や細胞由来製剤を製造・加工するための管理された施設です。当院は院内にCPCを設置しています。
Long COVID
吸入療法へのご相談で最も多いのが、新型コロナウイルス感染後に続く症状、いわゆるコロナ後遺症(罹患後症状)に関するものです。感染から回復したはずなのに息切れや倦怠感が続き、検査では明らかな異常が見つからない——そうした状況で相談先を探してたどり着く方が少なくありません。
相談の多い症状
| 分類 | 具体的な訴え | 当院での考え方 |
|---|---|---|
| 呼吸器 | 息切れ、動いたときの息苦しさ、長引く咳、胸の違和感 | まず呼吸機能や画像評価が済んでいるかを確認します。 |
| 全身 | 強い倦怠感、疲れが抜けない、少し動くと寝込む | 貧血・甲状腺・睡眠の問題などの除外を優先します。 |
| 神経・認知 | 頭のもやもや感(ブレインフォグ)、集中しにくさ、物忘れ | 点鼻療法を含め、投与方法を検討することがあります。 |
| 嗅覚・味覚 | においを感じにくい、味がわかりにくい | 耳鼻咽喉科での評価を先にお願いする場合があります。 |
なぜ吸入という方法が検討されるのか
呼吸器症状が中心の場合、届けたい場所が気道・肺であることが、吸入という経路が検討される理由です。加えて、体調に波があり通院の負担が大きい方にとって、自宅で続けられる方法であることも相談される背景にあります。
正直にお伝えしなければならないこと
コロナ後遺症に対して、幹細胞培養上清液の吸入療法が有効であると確立された段階ではありません。現時点で標準的な治療法が確立していない領域であり、本治療は選択肢の一つとしてご検討いただくものです。効果には個人差があり、変化を感じない方もいらっしゃいます。
また、コロナ後遺症と自己判断されている症状の中に、別の疾患が隠れていることがあります。当院では、必要と判断した場合に内科・呼吸器内科・耳鼻咽喉科などでの評価を優先していただくようご案内します。これは治療をお断りしているのではなく、順序の問題としてお伝えしています。
Who is this for
以下は、実際にご相談いただくことが多い状況です。当てはまるからといって適応があるとは限らず、逆に当てはまらなくてもご相談いただけます。
感染から回復した後も、息苦しさや呼吸のしにくさ、胸の違和感が続いている方。
検査では大きな異常がないのに、咳や喉・気道の違和感が続いている方。
気道の炎症感や肺の重さが長く続き、季節を問わず気になっている方。
強い疲労感や頭のもやもや感、集中しにくさが日常生活に影響している方。
遠方にお住まいの方、体調に波があり定期的な通院が難しい方。
点滴や注射に強い抵抗があり、別の投与方法を検討したい方。
まず原因の確認が大切です。息切れ、咳、胸の違和感、倦怠感などの症状の背景に、標準的な検査や専門診療を優先すべき疾患が隠れていることがあります。
当院では、必要に応じて内科・呼吸器内科・耳鼻咽喉科などでの評価を優先していただき、そのうえで吸入療法の適応を慎重に判断します。
How to use
実際にどう使うのかがわからないままでは、検討のしようがありません。ご自宅で使用する場合の一般的な流れをご説明します。ただし、使用量・頻度・手順は診察時にご案内する内容が優先されます。
使用前に手を洗います。ネブライザー本体、薬液カップ、マウスピース(またはマスク)が清潔で乾いていることを確認します。
所要 約1分冷凍でお渡ししている場合は、事前に指定の方法で解凍します。指定された量を薬液カップへ移します。清潔な操作を心がけてください。
解凍時間は別途背筋を伸ばして座ると、息を深く吸いやすくなります。横になったままの使用は避けてください。
姿勢が大切マウスピースをくわえ、口からゆっくり深く吸い、少し止めてから鼻または口で吐きます。強く速く吸うと上気道にとどまりやすくなるとされています。焦らず、ふだんより少し深い呼吸を意識してください。
所要 約5〜15分使用後は口をすすぎます。喉の違和感が残る場合や咳が続く場合は、無理に続けず中止してご相談ください。
所要 約1分薬液カップとマウスピースを洗浄し、しっかり乾かします。湿ったまま保管すると衛生上の問題が生じます。洗浄方法は機器の取扱説明書に従ってください。
毎回必ず自己判断で量や回数を増やさないでください。多く使えば効果が高まるというものではなく、衛生面や体調面のリスクが増える可能性があります。
保管方法(冷凍・冷蔵の別、開封後の取り扱い、使用期限)は製剤ごとに異なります。診察時にご案内した条件を必ずお守りください。条件を外れた製剤は使用せずにご相談ください。
使用中に強い息苦しさ、胸痛、発疹、めまいなどが生じた場合は、ただちに使用を中止し、医療機関へご相談ください。
Flow
ご相談・診察・適応判断・治療開始の4ステップで進めます。初診の段階で治療をお決めいただく必要はありません。
LINEまたは予約フォームから、症状やお悩みをご相談ください。この段階では費用はかかりません。受けるかどうか決めていない状態でのご相談も歓迎しています。
LINE相談は無料医師が症状の経過、体調、これまでの検査状況、服薬内容などをうかがいます。来院が難しい方はオンライン診療でも受診いただけます。初診料は5,500円(税込)です。
オンライン対応医師が吸入療法の適応を判断し、期待できること・できないこと、リスク、費用をご説明します。ほかに優先すべき検査や診療科がある場合は、そちらを先にご案内します。
断ることもあります適応と判断され、ご本人が納得されたうえで開始します。製剤と機器はご自宅へ配送できます。使用方法や体調の変化についても、必要に応じてご相談いただけます。
全国へ配送可能Our approach
幹細胞培養上清液は、どこで作られ、どう管理されたかによって中身が変わります。当院は「何が入っているかわからない液体」として扱わないことを前提にしています。
自由診療に関する重要事項
| 未承認医薬品等 である旨 | 本治療で用いる幹細胞培養上清液は、医薬品医療機器等法上の承認を受けた医薬品ではありません。 |
|---|---|
| 入手経路 | 当院の院内CPCにおいて製造した自院製剤を使用しています。医師の個人輸入によるものではありません。 |
| 国内の承認 医薬品等の有無 | 本治療と同一の成分・目的で国内において承認された医薬品はありません。 |
| 諸外国における 安全性等に係る情報 | 諸外国においても、本治療と同一の内容で承認された医薬品はありません。重大な健康被害が報告されている旨の情報は、当院として把握していません。 |
本表は、医療広告ガイドラインにおいて、自由診療かつ未承認医薬品等を用いる治療について記載が求められている事項です。ご不明な点は診察時にご質問ください。
Risks
吸入療法は針を使わない方法ですが、リスクがない治療ではありません。ご検討にあたって、必ずお読みください。
| 区分 | 内容 | 対応 |
|---|---|---|
| 局所の症状 | 喉や気道の刺激感、咳、声のかすれ、口の中の違和感 | 多くは一時的ですが、続く場合は中止してご相談ください。 |
| 全身の症状 | 頭痛、倦怠感、微熱、めまい | 使用を中止し、症状が続く場合はご連絡ください。 |
| アレルギー | 発疹、かゆみ、じんましん、まれに重いアレルギー反応 | ただちに中止し、医療機関を受診してください。 |
| 呼吸器の悪化 | 強い息苦しさ、胸痛、喘鳴の増悪 | ただちに中止し、救急外来または呼吸器内科を受診してください。 |
| 衛生上のリスク | 機器の洗浄・乾燥が不十分な場合の細菌繁殖 | 毎回の洗浄・乾燥を必ず行ってください。 |
| 効果の不確実性 | 変化を感じない場合があります | 継続の要否を医師と相談して判断します。 |
治療の限界として、あらかじめご理解いただきたいこと
本治療は、特定の疾患を治療・治癒させるものではありません。標準治療の代替ではなく、また標準治療を中断する理由にもなりません。現在治療中の疾患がある方は、主治医の治療を継続したうえでご相談ください。
効果の感じ方や時期には個人差があり、数回使用しても変化を感じない方がいらっしゃいます。すべての方に同じ結果が生じるものではありません。回数を重ねれば必ず変化するというものでもないため、経過を確認しながら継続の要否を医師と相談していただきます。
Price
費用は、使用する上清液の量や本数、ネブライザー機器の有無によって変わります。確定した金額は、診察で内容をご説明したうえでご案内します。ご説明の前に費用が発生することはありません。
¥5,500税込
来院・オンラインとも同額です。症状・既往歴・服薬状況を確認し、適応を判断します。
¥55,000〜税込
1バイアルからご案内します。使用量・本数・治療内容によって費用が変動します。
¥11,000税込
すでにお持ちの場合は不要です。機器やセット内容により異なります。
FAQ
吸入療法について実際にいただくご質問を、6つのカテゴリーに整理しました。ここにない疑問は、LINEからお気軽にお尋ねください。
いいえ。幹細胞そのものではなく、幹細胞を培養した際に得られる幹細胞培養上清液を使用します。細胞は含まれていません。
細胞を体内へ投与する幹細胞治療とは、法的な位置づけも、体内で起きることも異なる別の治療です。
投与するものが違います。幹細胞治療は細胞そのものを投与しますが、吸入療法は細胞が分泌した成分を含む液体を投与します。
手続きの負担も異なります。幹細胞治療はご自身の細胞を採取する処置と培養期間が必要ですが、吸入療法に採取は必要ありません。一方で、細胞そのものが持つ働きを期待する治療ではない、という違いがあります。
当院の院内CPC(細胞培養加工施設)で製造した自院製剤を使用しています。医師の個人輸入によるものではありません。
由来や製造工程の詳細、成分測定の結果については、診察時にご確認いただけます。
併用を検討する場合があります。届けたい場所が複数ある場合や、症状の内容によって、投与方法を組み合わせることがあります。
ただし、多く投与すれば効果が高まるというものではありません。組み合わせの要否は医師が判断します。
届けたい場所と、続けやすさで考えます。呼吸器の症状が中心であれば吸入、全身の不調が中心であれば点滴が検討されることが多い、というのが目安です。
実際の選択は、症状・既往歴・使用目的をもとに医師が判断します。ご自身で決めていただく必要はありません。
肺には、吸入した成分が肺胞を介して血流へ移行する経路があります。本療法はこの肺胞吸収という仕組みに着目しています。
ただし、その経路が存在することと、幹細胞培養上清液の吸入によって全身に作用が及ぶことは別の話です。全身への作用や症状改善を保証するものではありません。
コロナ後遺症に伴う息切れ、長引く咳、慢性的な気道の違和感、倦怠感、ブレインフォグなどでご相談いただくことがあります。
ただし、症状の原因によっては呼吸器内科などでの検査を優先していただく場合があります。原因の確認が先です。
効果の感じ方や時期には個人差があります。数回使用しても変化を感じない場合があり、すべての方に症状の改善がみられるものではありません。
経過を確認しながら、継続の必要性を医師と相談していただきます。変化がない場合に、無理に継続をお勧めすることはありません。
本治療は、特定の疾患を治療・治癒させるものではありません。標準治療の代替ではなく、標準治療を中断する理由にもなりません。
現時点で標準的な治療法が確立していない領域について、選択肢の一つとしてご検討いただくものです。当院はこの点を曖昧にせずにご説明します。
あらかじめ決まった期間はありません。症状や目的によって異なり、短期間で終える方も、様子を見ながら続ける方もいらっしゃいます。
「何回続ければ変化する」といった目安をお伝えすることはできません。経過をうかがいながら、続ける意味があるかどうかを一緒に判断します。
ご自身が困っている症状が、日常生活のどの場面でどう変わったかを基準にしていただくのがわかりやすい方法です。
使用前の状態を簡単に記録しておくと、変化の有無を振り返りやすくなります。息切れなら「駅の階段で息が上がるか」、倦怠感なら「午後に横になる必要があるか」など、具体的な場面で記録することをお勧めしています。
問題ありません。中止による離脱症状のようなものは想定されていません。合わないと感じた時点でやめていただけます。
残った製剤の扱いについては、診察時またはLINEでご相談ください。
吸入そのものは、目安としておよそ5〜15分です。前後の準備と機器の洗浄を含めても、20分前後を見込んでいただければ大きく外れません。使用量や機器によって前後します。
使用量や頻度は、症状、目的、上清液の内容によって異なります。診察時に個別にご案内します。
自己判断で回数を増減させないでください。多く使えば効果が高まるというものではなく、衛生面や体調面のリスクが増える可能性があります。
時間帯についての決まりはありません。続けやすい時間に組み込んでいただくのが現実的です。
ただし、使用後に口をすすぐ必要があるため、就寝直前より、歯みがきの前など生活の区切りに合わせる方が続けやすいという声をいただきます。
翌日にまとめて使うようなことはせず、通常どおりの量に戻してください。
使い忘れが続く場合は、頻度そのものが生活に合っていない可能性があります。ご相談いただければ、続けやすい形を検討します。
霧が出ていること、口の中に湿った感覚があること、むせずに深く吸えていることが目安です。
強く速く吸うと上気道にとどまりやすいとされています。焦らず、ふだんより少し深い呼吸を意識してください。うまく吸えている感覚がつかめない場合は、診察時にご相談ください。
保管条件を満たせる場合に限ります。製剤ごとに保管方法(冷凍・冷蔵の別)が異なるため、事前にご相談ください。
航空機での移動や長時間の持ち運びが必要な場合は、条件を保てないことがあります。無理に持ち出さず、期間中は休む判断も選択肢です。
飲酒との直接的な相互作用は想定されていません。ただし、体調が万全でないときの使用は避けてください。
喫煙については、気道の状態に影響するため、呼吸器症状のご相談であれば禁煙をお勧めしています。
喉や気道の刺激感、咳、声のかすれ、頭痛、倦怠感、アレルギー反応などが生じる可能性があります。また、機器の洗浄・乾燥が不十分だと衛生上のリスクがあります。
使用中に強い息苦しさ、胸痛、発疹などが生じた場合は、ただちに使用を中止して医療機関へご相談ください。
活動性のがん・悪性腫瘍がある方、重篤な感染症や発熱がある方、妊娠中・授乳中の方、自己免疫疾患が活動期にある方については、慎重な判断が必要です。
また、強い息苦しさ・胸痛・血痰がある方は、本治療のご相談より先に、救急外来または呼吸器内科を受診してください。
妊娠中・授乳中の方への使用については、安全性を確認できる十分な情報がありません。そのため当院ではお勧めしていません。
妊娠の可能性がある場合も、その旨を診察時にお伝えください。
多くの場合ご相談いただけますが、服薬内容によっては慎重な判断が必要です。診察時にお薬手帳などをご用意いただけると確認がスムーズです。
本治療は標準治療の代替ではありません。現在の治療は主治医の指示どおり継続してください。
製剤そのものは、院内CPCで工程管理のもとに製造しています。
一方、ご自宅での使用では、機器の洗浄・乾燥が不十分な場合に細菌が繁殖するリスクがあります。毎回の洗浄と乾燥を必ず行ってください。ここが在宅で行う吸入療法における最も現実的なリスクです。
ただちに使用を中止してください。強い息苦しさ、胸痛、発疹、めまいなどが生じた場合は、医療機関を受診してください。
受診の緊急性に迷う症状であれば、LINEまたはお電話でご連絡ください。診療時間内であれば状況をうかがいます。
お持ちでない場合は、培養上清液とあわせてご案内できる場合があります。機器代は11,000円(税込)が目安で、機器やセット内容により異なります。
すでにお持ちの機器がある場合は、そのまま使用できるかを診察時に確認します。
機器によって、霧になる粒子の大きさが異なります。粒子の大きさによって届きやすい場所が変わると考えられているため、機種の確認が必要です。
お持ちの機種名がわかるものをご用意のうえ、診察時にご相談ください。
衛生上の理由から、マウスピースや薬液カップの共用は避けてください。
本体を共用する場合でも、口や気道に触れる部品は個別に用意することをお勧めします。
保管条件(冷凍・冷蔵の別、開封後の取り扱い、使用期限)は製剤ごとに異なります。診察時にご案内した条件を必ずお守りください。
指定の条件を外れてしまった製剤は、使用せずにご相談ください。
製剤の保管条件に応じた方法でお届けします。受け取り後の取り扱いについては、同送の案内をご確認ください。
長期不在の予定がある場合は、事前にお知らせいただけると日程を調整できます。
はい。オンライン診療に対応しているため、東京・代々木への来院が難しい方でもご相談いただけます。医師が適応を認めた場合は、ご自宅へ配送できます。
オンライン診療で完結できる場合があります。ただし、症状や呼吸状態によっては、対面での診察、追加検査、呼吸器内科などへの受診をお願いすることがあります。
オンライン診療では、聴診・視診・検査を伴う診察はできません。この点はご理解ください。
その必要はありません。初診は、適応の有無・期待できること・できないこと・費用をご確認いただく場です。
説明を聞いたうえで見送っていただいて構いません。無理な勧誘は行いません。
使えません。本治療は自由診療(保険適用外)です。初診料・治療費・機器代のすべてが自費となります。
治療目的や条件によっては医療費控除の対象となる場合がありますが、最終的な判断は税務署が行います。領収書は保管してください。
初診料は5,500円(税込)です。この段階で治療費が発生することはありません。
治療費は、使用する上清液の量や本数、機器の有無によって変わります。確定した金額は、診察で内容をご説明したうえでご案内します。ご説明の前に費用が発生することはありません。
ご相談いただけます。ただし、本治療は標準治療の代替ではなく、現在の治療を中断する理由にもなりません。主治医の治療は継続してください。
服薬内容によっては慎重な判断が必要な場合があるため、診察時にお薬手帳などをご用意ください。
問題ありません。LINEまたは予約フォームから、治療に関する事前のご相談を受け付けています。LINEでのご相談は無料で、無理な勧誘は行いません。
医師による診察をご希望の場合は、初診料として5,500円(税込)が必要です。
Contact
吸入療法が自分に合うかどうかは、話してみないとわかりません。受けるかどうか決めていない段階でのご相談も歓迎しています。お気軽にご連絡ください。
医師監修
本ページの内容は、当院医師の監修のもと作成しています。東京都渋谷区代々木1-35-3 toDOe代々木7階/TEL 03-6381-6361/診療時間 月〜土 10:00〜17:00(日・祝休診)/完全予約制。再生医療等安全性確保法に基づく届出番号:FC3230067。
※ 幹細胞培養上清液 吸入療法は自由診療(保険適用外)です。
※ 本治療で用いる幹細胞培養上清液は、医薬品医療機器等法上の承認を受けた医薬品ではありません。当院の院内CPCで製造した自院製剤を使用しています。
※ 効果には個人差があり、疾患の治癒や症状の改善を保証するものではありません。標準治療の代替となるものではありません。
※ 適応の可否、使用量、頻度は、診察および検査結果をふまえて医師が個別に判断します。
※ 強い息苦しさ、胸痛、血痰、急激な呼吸状態の悪化がある場合は、本治療のご相談より先に、救急外来または呼吸器内科を受診してください。
ご不明な点は、医師が適応・リスク・費用まで誠実にお答えします。相談だけ・LINEでのご質問だけでも歓迎します。
完全予約制/受付:月〜土 10:00〜17:00(日祝休診)