
Numbness & Nerve
「手足のしびれが続いている」「脳梗塞のあと、しびれが残っている」——再生医療でどうにかならないか、というご相談をいただきます。
この記事では、当院院長が動画で解説した内容をもとに、しびれをどう切り分けて考えるかと、再生医療がどこに位置づけられるのかをご説明します。効果をお約束する記事ではありません。判断のための材料としてお読みください。
結論:しびれは「原因を分けて考える」ことから始まります
しびれという症状は同じでも、原因が違えば考え方はまったく変わります。院長が外来で最初に行うのは、原因がどこにあるのかを切り分けることです。
- 1
- 循環(血流)によるしびれ
- 2
- 中枢神経によるしびれ
- 3
- 末梢神経によるしびれ
※ 上記は原因の分類であり、治療の効果を示すものではありません。
しびれの原因は大きく3つに分かれます
1. 循環(血流)によるしびれ
血流が滞ることでしびれが出ることがあります。脈が触れるかどうかなど、診察で確認できる所見があるため、まずここを切り分けます。
2. 中枢神経によるしびれ
脳から脊髄までの経路に原因がある場合です。脳梗塞後のしびれ、脊柱管狭窄症(頸椎・胸椎・腰椎)、脊髄損傷などが含まれます。どこに問題があるかによって、しびれの出る場所が変わります。
3. 末梢神経によるしびれ
脳・脊髄から先の神経に原因がある場合です。糖尿病をはじめ、背景に特定の病気が隠れていることが多いため、その病気があるかどうかを確認する必要があります。
なぜ原因を分ける必要があるのか
原因によって、そもそも何をすべきかが変わるためです。血流の問題であれば血流に対する治療が必要ですし、末梢神経の問題であれば、その背景にある病気の治療が優先されます。
また、しびれの裏に治療が必要な病気が隠れていることがあります。診断がついていない段階では、まず一般の医療機関を受診してください。当院でも、まず原因を確かめることをお勧めする場合があります。
神経はどのように修復されるのか
末梢神経を包むシュワン細胞
末梢神経は、髄鞘(ずいしょう)というさやに包まれた構造をしています。この髄鞘をつくっているのがシュワン細胞です。末梢神経は体の外側を通るため、傷つきやすい場所にあります。
修復に関わる因子と加齢
神経も他の組織と同じように、血液から栄養を受け取っています。その血液のなかには、神経成長因子や神経栄養因子、血管の増殖に関わる因子など、修復に関わるとされる因子が含まれています。
院長は動画のなかで、こうした因子が加齢とともに減ると、神経や栄養血管の修復がゆるやかになる、という考え方を示しています。再生医療は、この減った側を補うという発想の治療です。
標準治療とリハビリが土台です
神経そのものを治す薬はありません
院長は動画のなかで、はっきりとこう述べています——「神経を直すお薬というのはない」。脳梗塞後の麻痺やしびれに対する標準治療では、神経に必要な栄養素の一つとしてビタミンB12を内服し、リハビリを続けます。
「さするだけ」でもリハビリです
リハビリというと筋力トレーニングを思い浮かべる方が多いのですが、院長は「筋トレをする必要はない。さすっているだけでもリハビリになる」と説明しています。神経に刺激を与えること自体に意味がある、という考え方です。
具体的にどこまで行うかは、主治医やリハビリ担当者の指示に従ってください。
再生医療の位置づけと限界
標準治療の代わりではありません
当院は、標準治療やリハビリの代わりとして再生医療をおすすめすることはありません。院長も動画のなかで、リハビリを続けながら併せて検討するもの、という位置づけで話しています。現在受けている治療については、必ず主治医とご相談ください。
糖尿病による神経障害は難しいとされています
糖尿病による末梢神経障害は、一般に改善が難しいとされています。院長も動画のなかで、この点はとくに難しいと率直に述べています。
その理由の一つとして院長は、糖尿病が細胞そのものに影響を与えることを挙げ、「修復のもとになる細胞が影響を受けていれば、つくり替えられる神経にも影響が及ぶのではないか」という見方を示しています。これは確定した説明ではなく、一つの見方としてご理解ください。
適応がないと判断することもあります
診察の結果、医学的に適応がないと判断した場合には、治療をおすすめしないことがあります。効果の現れ方には個人差があり、変化を感じられない場合もあります。初診では、期待できることとできないことを明確にお伝えします。
自由診療に関する重要事項
- 未承認医薬品等である旨本治療で用いる幹細胞培養上清液は、医薬品医療機器等法上の承認を受けた医薬品ではありません。
- 入手経路当院の院内CPC(細胞培養加工施設)において製造した自院製剤を使用しています。医師の個人輸入によるものではありません。
- 国内の承認医薬品等の有無本治療と同一の成分・目的で国内において承認された医薬品はありません。
- 諸外国における安全性等に係る情報諸外国においても、本治療と同一の内容で承認された医薬品はありません。重大な健康被害が報告されている旨の情報は、当院として把握していません。
- 自由診療である旨本治療は自由診療であり、公的医療保険は適用されません。費用は全額自己負担となります。同一日に保険診療と併用することはできません。
- 効果の個人差効果の現れ方には個人差があり、すべての方に同じ結果が生じるものではありません。変化を感じられない場合もあります。
参考にした公的情報
本記事の制度に関する記載は、次の公的情報を参照しています。いずれも外部サイトが開きます。
- 厚生労働省「再生医療について」再生医療等安全性確保法の概要と、国の制度についての公式情報。
- e-Gov 法令検索「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」法律の条文そのもの。第1種・第2種・第3種の定義を確認できます。
よくあるご質問
しびれがあります。まず何をすればよいですか?
再生医療でしびれは改善しますか?
糖尿病による神経のしびれはどうですか?
リハビリはしたほうがよいですか?
いま受けている治療をやめる必要はありますか?
保険は使えますか?
オンラインでも相談できますか?
動画でも解説しています
この記事の内容は、当院院長と培養士が対談形式で解説した動画をもとに構成しています(約10分)。
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まず「自分の場合はどうなのか」をご相談ください
適応があるかどうかからお答えします。その場でお決めいただく必要はありません。
適応がないと判断した場合は、その旨をお伝えします。
最終確認日:2026-08-12
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療方針を示すものではありません。特定の疾患に対する治療効果を示すものでもありません。
※ 当院の再生医療・幹細胞培養上清液治療はすべて自由診療(保険適用外)です。表示はすべて税込です。
※ 効果には個人差があり、疾患の治癒や症状の改善を保証するものではありません。変化を感じられない場合もあります。
※ 標準治療やリハビリの代替となるものではありません。現在受けている治療については主治医にご相談ください。
※ 適応・限界・リスクについては、診察および検査結果をふまえて医師が個別に判断します。