
Fatigue
「血液検査も画像検査も正常。それでも毎日ぐったりする」——そう言われて来られる方が少なくありません。
この記事では、当院院長が動画で解説した内容をもとに、「異常なし」という言葉の意味と、検査に出にくい3つの角度、そしてどこに相談すればよいのかをご説明します。効果をお約束する記事ではありません。
結論:「異常なし」は「病気ではない」という意味です
倦怠感で受診すると、まず採血をします。項目は30〜40に及ぶこともあります。そこで異常が見つからなかったとき、医師が伝えているのは「調べた範囲に病気は見つからなかった」ということです。
「症状がない」という意味ではありません。院長は動画のなかで、この点をはっきり分けて説明しています。
症状は、病気からだけ来るわけではありません
足が痛いという症状は、病気からも来ますが、運動不足からも、ストレッチ不足からも来ます。加齢に伴って、あちこちが痛くなったり食欲が落ちたりもします。
つまり症状の原因は、病気だけではないということです。病気があるならその治療をすればよい。病気がないなら、別のところに原因を探しにいく必要があります。
診察でまず確認すること
病気が見つからなかったあと、院長が順に確認していく項目です。
- 睡眠何時に寝て何時に起きているか。睡眠時無呼吸症候群が隠れていないか。
- 生活習慣とストレス一日をどう過ごしているか。ストレスのかかる状況が続いていないか。
- 体重と筋肉量の変化最近になって体重が減っていないか、逆に増えて負担がかかっていないか。
- 年齢によるホルモンの変化年代によっては更年期に伴う変化が関わることがあります。
- 楽しみがあるかどうか疲れていても、楽しみがあるときは疲れを感じにくいことがあります。
※ 上記は診察で確認する項目であり、診断の基準ではありません。
検査に出にくい3つの角度
そのうえで院長が挙げているのが、次の3つです。いずれも通常の検査の数値には表れにくいものです。
1. ミトコンドリアの働き
細胞の中でエネルギーをつくる小さな器官です。院長は動画のなかで、「わたしたちのエネルギーの半分は食べ物、あとの半分はミトコンドリアが担っている」と説明しています。数が減ったり弱ったりすると、エネルギーがつくりにくくなるという考え方です。
院長は細胞1つあたりの個数や体重に占める割合にも触れていますが、動画のなかで「そう言っていいのかわからない」と自ら留保しています。細胞の種類によって大きく異なるため、目安としてお聞きください。
2. 自律神経のバランス
交感神経と副交感神経のはたらきです。ストレスがかかると交感神経が優位になり、内臓や血管など体のあちこちに負担がかかります。院長はこれを「万病のもと」という言い方で説明しています。
3. 慢性的な弱い炎症
急な炎症のように痛みや発熱が出るものではなく、体のなかで長く続く弱い炎症です。腸は炎症に関わる物質を多くつくる場所とされ、ここで炎症が続くと、本来ほかに使われるはずの修復のはたらきが消費されていく、という説明でした。
院長は自身の例として、小麦を多く食べた翌日にだるさを感じることがあると話しています。ただし動画のなかで「調べていない」と明言しており、これは院長個人の実感です。すべての方に当てはまるものではありません。
なぜ数値に出ないのか
院長の言葉を借りれば、「これは数値として出ない。MRIにも映らない」。
保険診療の検査は、病気を見つけるために組み立てられています。睡眠の質、ストレスのかかり方、生活のリズム、体のなかで静かに続いている弱い炎症——これらは、検査項目としてそもそも測っていないことが多いのです。
だからこそ、数値ではなく話を聞くことでしか近づけない領域がある、というのが院長の説明でした。
では、どうすればよいのか
まだ受診していない場合は、まず受診してください
倦怠感の背景に、治療が必要な病気が隠れていることがあります。診断がついていない段階では、まず一般の医療機関を受診してください。当院でも、まず原因を確かめることをお勧めする場合があります。
一人ひとり、答えが違います
院長は、日常生活・食事・睡眠まで詳しく伺うため、診察時間が長くなると話しています。聞き取った内容から、「ここを改善しましょう」「この運動を加えましょう」と、人によって異なる提案をしていく、という進め方です。
全員に同じ治療をすすめることはありません
「みんながみんな、幹細胞をやりなさい、ということではないんです」
——動画の冒頭と最後で、院長が2度述べている言葉です。院長は動画のなかで、この方には幹細胞、この方には培養上清液、この方は標準治療、この方はまず運動、この方はまず生活の改善——と評価したうえで進める、と説明しています。
診察の結果、医学的に適応がないと判断した場合には、治療をおすすめしないことがあります。初診でお伝えするのは、適応の有無・期待できること・できないこと・確定した費用です。この段階で治療をお決めいただく必要はありません。
再生医療はどこに位置づけられるのか
当院が提供しているのは、自家脂肪由来の幹細胞治療と幹細胞培養上清液治療です。いずれも自由診療(保険適用外)で、幹細胞培養上清液は医薬品医療機器等法上の承認を受けた医薬品ではありません。国によって有効性・安全性が確認されたものではない、という意味です。
そのため当院は、倦怠感に対して効果をお約束することはいたしません。生活習慣の見直しや運動、標準治療と並ぶ選択肢の一つとして、適応があるかどうかから診察でご説明します。標準治療の代わりになるものではなく、現在受けている治療を中断する理由にもなりません。
自由診療に関する重要事項
- 未承認医薬品等である旨本治療で用いる幹細胞培養上清液は、医薬品医療機器等法上の承認を受けた医薬品ではありません。
- 入手経路当院の院内CPC(細胞培養加工施設)において製造した自院製剤を使用しています。医師の個人輸入によるものではありません。
- 国内の承認医薬品等の有無本治療と同一の成分・目的で国内において承認された医薬品はありません。
- 諸外国における安全性等に係る情報諸外国においても、本治療と同一の内容で承認された医薬品はありません。重大な健康被害が報告されている旨の情報は、当院として把握していません。
- 自由診療である旨本治療は自由診療であり、公的医療保険は適用されません。費用は全額自己負担となります。同一日に保険診療と併用することはできません。
- 効果の個人差効果の現れ方には個人差があり、すべての方に同じ結果が生じるものではありません。変化を感じられない場合もあります。
参考にした公的情報
本記事の制度に関する記載は、次の公的情報を参照しています。いずれも外部サイトが開きます。
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド」睡眠と健康についての国の指針。睡眠時間の目安などが示されています。
- 厚生労働省 健康づくりに関する情報運動・食生活・休養など、生活習慣に関する国の情報。
- 厚生労働省「再生医療について」再生医療等安全性確保法の概要と、国の制度についての公式情報。
よくあるご質問
「異常なし」と言われました。気のせいということですか?
まず何をすればよいですか?
倦怠感に再生医療は効きますか?
相談すれば、必ず治療をすすめられますか?
どのくらい時間をかけて診てもらえますか?
いま受けている治療をやめる必要はありますか?
保険は使えますか?
動画でも解説しています
この記事の内容は、当院院長と培養士が対談形式で解説した動画をもとに構成しています(約9分)。
あわせて読みたい
関連ページ
「病気ではない」と言われたあとの相談先として
適応があるかどうかからお答えします。その場でお決めいただく必要はありません。
適応がないと判断した場合は、その旨をお伝えします。
最終確認日:2026-08-13
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療方針を示すものではありません。特定の疾患・症状に対する治療効果を示すものでもありません。
※ 当院の再生医療・幹細胞培養上清液治療はすべて自由診療(保険適用外)です。表示はすべて税込です。
※ 効果には個人差があり、疾患の治癒や症状の改善を保証するものではありません。変化を感じられない場合もあります。
※ 標準治療の代替となるものではありません。現在受けている治療については主治医にご相談ください。
※ 適応・限界・リスクについては、診察および検査結果をふまえて医師が個別に判断します。