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用語集

— Glossary of Regenerative Medicine

再生医療・幹細胞治療 用語集

幹細胞治療・培養上清液・再生医療に関する専門用語100語を掲載しています。グレイスアースクリニック(東京・代々木)の院長監修のもと、患者様にわかりやすい言葉で解説しています。「幹細胞とは」「CPC(細胞培養加工施設)とは」「エクソソームとは」など、治療を検討される前の基礎知識としてご活用ください。

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【あ行】

iPS細胞

(人工多能性幹細胞)

体細胞に特定の遺伝子を導入することで、多能性を持つ幹細胞に初期化したものです。さまざまな細胞や組織に分化させることが可能で、再生医療・創薬研究において革新的なツールとして期待されています。

アルツハイマー病

進行性の認知機能低下を特徴とする神経変性疾患です。脳内にアミロイドβタンパク質が蓄積し、神経細胞の機能障害や死滅を引き起こします。幹細胞治療や培養上清液による神経保護効果が研究されています。

アンチエイジング

(抗老化医療)

細胞レベルの老化プロセスに介入することで、身体機能の維持・改善を目指す医療分野です。再生医療では幹細胞や培養上清液に含まれる成長因子が、組織の修復・若返りに寄与する可能性が研究されています。

アポトーシス

(細胞死)

細胞が遺伝的プログラムに従って自律的に死滅する現象です。壊死(ネクローシス)とは異なり、炎症を引き起こさずに細胞が整然と除去されます。組織の恒常性維持・免疫応答・発生過程に不可欠なプロセスです。

炎症性サイトカイン

炎症反応を促進するサイトカイン(細胞間情報伝達タンパク質)の総称です。TNF-α・IL-1β・IL-6などが代表例で、慢性炎症・関節炎・コロナ後遺症などの病態に深く関与しています。幹細胞の抗炎症作用はこれらのサイトカインを抑制する効果が研究されています。

炎症マーカー

(CRP・IL-6)

体内の炎症状態を示す血液検査の指標です。CRP(C反応性タンパク)とIL-6(インターロイキン6)が代表的で、慢性炎症・感染症・自己免疫疾患の診断・経過観察に用いられます。再生医療前後の評価指標としても重要です。

エクソソーム

細胞から分泌される直径30〜150ナノメートル程度の小胞で、タンパク質・RNA・脂質などを含みます。細胞間の情報伝達に関与し、幹細胞培養上清液に豊富に含まれることから、再生医療・アンチエイジングの分野で注目されています。

エピジェネティクス

DNAの塩基配列を変えずに遺伝子の発現を制御する仕組みの研究分野です。メチル化・ヒストン修飾などのエピジェネティックな変化は老化・がん・免疫疾患に関与し、幹細胞の分化制御にも深く関わっています。

ES細胞(胚性幹細胞)

受精卵から発生する胚盤胞の内部細胞塊から得られる多能性幹細胞です。あらゆる種類の体細胞に分化する能力を持ちますが、倫理的問題を伴うため使用には厳格な規制があります。iPS細胞開発のきっかけとなった細胞です。

NK細胞

(ナチュラルキラー細胞)

自然免疫を担うリンパ球の一種で、ウイルス感染細胞やがん細胞を特異的な認識なしに攻撃します。インターフェロンγや腫瘍壊死因子(TNF)を分泌して免疫応答を調節し、がん免疫療法において重要な役割を果たしています。

NK療法

(免疫細胞療法)

患者自身のNK細胞を体外で増殖・活性化させ、再び体内に投与する治療法です。腫瘍を直接攻撃する効果が期待され、免疫系の強化を目的とした個別化医療として注目されています。

オートファジー

細胞が自らの不要なタンパク質や損傷した細胞小器官を分解・再利用する自己分解機構です。細胞の恒常性維持・老化・疾患の進行に深く関与しており、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した研究テーマです。

運動器再生医療

骨・軟骨・腱・靭帯などの運動器(筋骨格系)の損傷・変性に対して、幹細胞や成長因子を用いて修復・再生を目指す医療分野です。変形性関節症・半月板損傷・腱板損傷などへの応用が進んでいます。

院内CPC

(細胞培養加工施設)

クリニック内に設置された細胞培養加工施設(Cell Processing Center)のことです。幹細胞の採取・培養・加工・品質管理を院内で一貫して行えるため、搬送や冷凍保存のリスクを排除できます。グレイスアースクリニックは院内CPCを設置し、高鮮度投与を実現しています。

羊膜間葉系幹細胞

胎盤の羊膜層に存在する間葉系幹細胞です。骨・軟骨・脂肪・筋肉・神経など多様な細胞への分化能力と、免疫調節作用・抗炎症作用を持ちます。拒絶反応が比較的少ないとされ、他家移植への応用が研究されています。

臍帯血

出産時に胎盤と臍帯(へその緒)に含まれる血液です。造血幹細胞・間葉系幹細胞など多くの幹細胞を含み、白血病・再生不良性貧血などの血液疾患治療のほか、再生医療分野でも注目されています。

臍帯血幹細胞

臍帯血に含まれる幹細胞の総称で、造血幹細胞と間葉系幹細胞が主体です。血液細胞・骨・軟骨・脂肪など多様な細胞へ分化する能力を持ち、出産時にしか採取できない希少な資源として細胞バンクでの保存が進んでいます。

コロナ後遺症

(Long COVID)

新型コロナウイルス感染後に遷延する症状の総称です。倦怠感・ブレインフォグ・息切れ・嗅覚障害などが代表的で、罹患後数ヶ月にわたって持続することがあります。幹細胞治療・培養上清液による炎症抑制・神経修復効果が研究されています。

ブレインフォグ

思考力・集中力・記憶力の低下を特徴とする認知機能障害の通称です。コロナ後遺症・慢性疲労症候群・自己免疫疾患などで多く報告されます。脳内の慢性炎症や神経回路の障害が原因とされ、再生医療による改善が研究されています。

慢性炎症

(インフラメイジング)

低レベルの炎症が長期間持続する状態です。加齢に伴い増加することから「インフラメイジング(炎症+老化)」とも呼ばれます。生活習慣病・認知症・がん・関節疾患など多くの疾患の根本原因とされ、幹細胞の抗炎症作用による改善が注目されています。

【か行】

幹細胞

自己複製能(自分と同じ細胞を生み出す能力)と多分化能(様々な細胞に変化する能力)を持つ未分化な細胞です。体内の組織修復・再生の中核を担い、再生医療の主要な治療資源として世界中で研究が進んでいます。

間葉系幹細胞

(MSC)

骨髄・脂肪・臍帯などに存在する体性幹細胞の一種です。骨・軟骨・脂肪・筋肉・神経など多様な細胞に分化する能力に加え、免疫調節作用・抗炎症作用を持ちます。脂肪由来のMSCは骨髄由来と比較して採取が容易で、含有量も約500倍と豊富なため再生医療の主流となっています。

幹細胞培養上清液

幹細胞を培養した際の上澄み液を精製したものです。成長因子・サイトカイン・エクソソームなどの活性成分を豊富に含み、点滴・点鼻・吸入など複数の投与方法があります。生きた細胞を含まないため手軽に始めやすく、幹細胞治療の補完的な選択肢として注目されています。

幹細胞治療

患者自身(自家)または他者(他家)の幹細胞を採取・培養し、体内に投与することで組織の修復・再生を促す再生医療です。間葉系幹細胞(MSC)を用いた治療が主流で、関節疾患・神経疾患・コロナ後遺症・アンチエイジングなど幅広い分野への応用が研究されています。効果には個人差があります。

幹細胞バンク

将来の治療に備えて幹細胞を採取・凍結保存するサービスまたは施設です。臍帯血・乳歯・脂肪などから採取した幹細胞を長期保存し、必要時に利用できる「生体資源の保険」として注目されています。

幹細胞移植

提供者(ドナー)または患者自身から採取した幹細胞を体内に投与する治療法の総称です。造血幹細胞移植(骨髄移植・末梢血幹細胞移植・臍帯血移植)が代表的で、白血病などの血液疾患治療に用いられます。

関節炎

関節に炎症が生じる疾患の総称です。変形性関節症(骨の磨耗による)と関節リウマチ(自己免疫による)が代表的です。幹細胞治療・PRP療法による軟骨再生・炎症抑制への応用が進んでいます。

関節軟骨再生

損傷した関節軟骨を幹細胞・成長因子・バイオマテリアルなどを用いて修復・再生させる治療アプローチです。軟骨には自然治癒力がほとんどないため、再生医療による修復が特に期待される分野です。

滑膜幹細胞

関節内の滑膜に存在する幹細胞です。軟骨・骨・脂肪・筋肉など多様な細胞への分化能力を持ち、関節疾患の再生医療における軟骨修復・再生を目的とした治療法として注目されています。

骨髄幹細胞

骨髄に存在する幹細胞の総称で、造血幹細胞と間葉系幹細胞が主体です。血液細胞の産生や組織修復に関与し、白血病治療(骨髄移植)から再生医療まで幅広く活用されています。

骨髄液

骨の内部にある骨髄腔を満たす液体です。造血幹細胞・前駆細胞・成長因子・サイトカインを含み、再生医療における細胞採取源として利用されます。

骨髄移植

白血病などの血液疾患に対して、健康なドナーの骨髄(造血幹細胞)を患者に移植する治療法です。患者の血液細胞産生機能を回復させることを目的とします。HLA型の適合が必要です。

再生医療

損傷や機能不全に陥った組織・臓器を、細胞や組織を用いて修復・再生させる治療法の総称です。幹細胞の分化能と自己複製能を活用し、従来の治療では困難だった疾患への新たな可能性を提供します。日本では再生医療安全確保法に基づき規制・管理されています。

再生医療安全確保法(再生医療等安全性確保法)

再生医療等の提供に関する安全性を確保するための日本の法律です。医療機関は治療提供前に再生医療等提供計画を作成し、認定再生医療等委員会の審査を経て厚生労働省に届け出る義務があります。グレイスアースクリニックは同法に基づく届出を完了しています。

再生医療等委員会(認定再生医療等委員会)

医療機関が作成した再生医療等提供計画を審査・評価する第三者機関です。専門家による科学的・倫理的審査を通じて、安全性と妥当性を確認します。審査を通過した計画のみが厚生労働省への届出が可能となります。

再生因子

組織の修復・再生を促すタンパク質・ペプチド・核酸などの生体活性物質の総称です。成長因子・サイトカイン・エクソソームなどが含まれ、幹細胞治療や培養上清液療法の有効成分として重要な役割を担います。

サイトカイン

細胞間の情報伝達を担う低分子タンパク質の総称です。免疫応答・炎症反応・細胞増殖・分化など多くの生理的プロセスに関与します。インターロイキン・インターフェロン・TNFなどが代表例で、幹細胞の抗炎症作用はサイトカインの調節を通じて発揮されます。

細胞培養加工施設(CPC)

再生医療で使用する細胞を培養・加工するための専門施設です。無菌環境・品質管理体制・工程記録が義務付けられ、設置・運営には法規制への適合が必要です。院内CPCと外部委託CPCがあり、院内設置型は一貫管理による品質・安全性の優位性があります。

血小板

血液中の小さな無核細胞片で、血液凝固・止血に重要な役割を果たします。損傷した血管に集まり血栓を形成するほか、成長因子(PDGF・TGF-β等)を放出して組織修復を促進します。PRP療法の有効成分です。

血漿(プラズマ)

血液の液体成分で、血液全体の約55%を占めます。水・電解質・タンパク質・ホルモン・成長因子などを含み、PRP(多血小板血漿)はこの血漿から血小板を濃縮したものです。

【さ行】

自家幹細胞治療

患者自身の細胞を採取・培養して投与する幹細胞治療です。他者の細胞を使用しないため拒絶反応のリスクが原理的に低く、安全性が高いとされます。グレイスアースクリニックでは自家脂肪由来幹細胞を用いた治療を提供しています。

他家幹細胞治療

患者以外のドナーから採取した幹細胞を投与する治療法です。大量の細胞を準備できる一方、拒絶反応・免疫拒絶のリスクがあります。間葉系幹細胞は免疫原性が低いため他家利用の研究が進んでいます。

成長因子

細胞の増殖・分化・生存・移動などを制御するタンパク質・ペプチドの総称です。PDGF(血小板由来成長因子)・EGF(表皮成長因子)・FGF(線維芽細胞成長因子)・VEGF(血管内皮成長因子)などが代表例で、組織修復・再生に不可欠な役割を担います。

脊髄損傷

外傷や疾患により脊髄が損傷を受け、運動機能・感覚機能・自律神経機能に障害が生じる状態です。損傷部位・程度により四肢麻痺・対麻痺などが現れます。神経幹細胞や間葉系幹細胞を用いた神経再生治療が研究されています。

線維芽細胞

結合組織に存在し、コラーゲン・エラスチンなどの細胞外マトリックスを産生する細胞です。創傷治癒・組織修復の中心的役割を担い、皮膚再生医療においても重要な細胞です。

先進医療

公的医療保険の適用外ながら、科学的根拠に基づき実用化が期待される新しい治療法・診断法を指します。厚生労働省が指定した医療機関のみで受けられます。再生医療・陽子線治療・遺伝子治療などが含まれます。

自由診療

公的医療保険が適用されない診療の総称で、費用は全額自己負担となります。再生医療はすべて自由診療(保険適用外)です。費用・治療方針は医療機関によって異なるため、事前の明確な説明が重要です。

自己複製能

幹細胞が自分と同じ能力を持つ細胞を生み出す能力のことです。この特性により幹細胞は体内で持続的に組織修復・再生に関与できます。自己複製能と多分化能の両方を持つことが幹細胞の定義的特徴です。

歯髄幹細胞

歯の中心部にある歯髄から採取される幹細胞です。神経細胞・骨・軟骨・脂肪など多様な細胞への分化能力を持ち、神経再生・骨再生への応用が研究されています。乳歯・永久歯いずれからも採取可能です。

自己免疫疾患

免疫系が自己の組織・臓器を誤って攻撃する疾患の総称です。関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・多発性硬化症などが代表例です。間葉系幹細胞の免疫調節作用による治療が研究されています。

神経幹細胞

神経系の未分化な細胞で、ニューロン(神経細胞)・アストロサイト・オリゴデンドロサイトなどに分化する能力を持ちます。脊髄損傷・脳梗塞・神経変性疾患の再生医療において中心的な研究対象です。

心筋細胞

心臓の筋肉を構成する細胞で、収縮機能により血液を全身に送り出します。心筋細胞の損傷・死滅は心不全の原因となりますが、成体の心筋細胞はほとんど再生しません。幹細胞による心筋再生治療が世界中で研究されています。

脂肪由来幹細胞

(ADSC)

脂肪組織から採取される間葉系幹細胞です。骨髄由来と比較して約500倍の含有量があり、採取時の身体的負担が少ない点が特徴です。現在の再生医療の主流として多くのクリニックで活用されています。

線維化

(フィブローシス)

慢性炎症・組織障害が持続した結果、正常な組織が線維性組織(コラーゲン過剰)に置き換わる病的過程です。肝硬変・肺線維症・腎線維症などの病態として現れます。幹細胞の抗線維化作用が研究されています。

細胞外マトリックス

(ECM)

細胞の周囲に存在するコラーゲン・フィブロネクチン・ラミニンなどのタンパク質や多糖類の網目構造です。細胞の足場として構造を支えると同時に、細胞の増殖・分化・移動を制御する信号を提供します。

細胞老化

(セノリシス)

細胞が増殖を停止し、機能不全状態に陥る現象です。老化細胞(セネッセントセル)は炎症性サイトカインを分泌して周囲の組織に悪影響を与えます。セノリシス(老化細胞除去)は抗老化医療の新しいアプローチとして注目されています。

臍帯

(へその緒)

胎児と胎盤をつなぐ管状の構造物で、酸素・栄養・老廃物の交換を担います。出産後の臍帯には豊富な間葉系幹細胞が含まれ、再生医療の細胞資源として活用されています。

【た行】

体性幹細胞

成体の体内に存在する幹細胞の総称です。造血幹細胞・神経幹細胞・間葉系幹細胞などが含まれます。iPS細胞やES細胞と異なり倫理的問題が少なく、自家移植が可能なため再生医療の主要な資源として利用されています。

他家細胞

患者以外の他者(ドナー)から採取された細胞を指します。再生医療では間葉系幹細胞の免疫原性の低さを活かした他家細胞治療が研究されています。

多血小板血漿

(PRP)

血液を遠心分離して血小板を高濃度に濃縮した血漿です。血小板に含まれる成長因子(PDGF・TGF-β・EGF等)が組織修復・再生を促進するため、関節炎・スポーツ外傷・美容医療などに応用されています。

多能性幹細胞

胚外組織を除くほぼすべての細胞・組織に分化できる幹細胞です。ES細胞とiPS細胞が代表例で、再生医療・創薬研究の重要な素材として活用されています。

多分化能

幹細胞が多様な種類の細胞・組織に分化できる能力のことです。自己複製能と並んで幹細胞の定義的特性であり、この能力が再生医療における治療可能性の根拠となります。

脱分化

分化した細胞が元の未分化な状態へ逆戻りする現象です。iPS細胞の作製はこの脱分化を人工的に誘導したものです。幹細胞研究における重要な概念の一つです。

テロメア

染色体の末端に存在する特殊なDNA配列(TTAGGG の繰り返し)です。細胞分裂のたびに短縮し、限界を超えると細胞老化・アポトーシスが引き起こされます。テロメアの長さは細胞の「老化時計」として機能していると言われています。

テロメラーゼ

テロメアを伸長・維持する酵素です。幹細胞・生殖細胞・がん細胞に高く発現しており、細胞の不老化に関与しています。抗老化医療・がん研究の重要なターゲットです。

糖尿病

(再生医療との関係)

インスリン分泌不足・インスリン抵抗性による慢性高血糖状態です。特に1型糖尿病では膵島β細胞の破壊が原因で、幹細胞によるβ細胞再生・移植が治療法として研究されています。

点滴投与

薬剤・細胞・成長因子などを静脈内に点滴する投与方法です。幹細胞治療・培養上清液療法では全身への効果を期待して点滴投与が行われます。投与時間は約1〜2時間です。

点鼻療法

薬剤・培養上清液などを鼻腔内に噴霧・滴下して投与する方法です。嗅神経を通じて脳へのアプローチが期待でき、コロナ後遺症・ブレインフォグ・認知症への応用が研究されています。自宅でも実施可能です。

吸入療法(ネブライザー)

薬剤・培養上清液などをネブライザーで霧状にして吸入する投与方法です。肺・気道への直接的なアプローチが可能で、呼吸器系の炎症・コロナ後遺症の肺症状への応用が研究されています。

投与

(局所投与・全身投与)

薬剤や治療物質を患者に適用する行為の総称です。局所投与(関節内注射・点鼻・皮膚塗布等)と全身投与(点滴・内服等)に大別されます。投与方法は治療目的・標的臓器によって選択されます。

【な行】

軟骨再生

損傷した関節軟骨を幹細胞・成長因子・足場材料(スキャフォールド)などを用いて修復・再生する治療アプローチです。軟骨は血管がなく自然治癒力が極めて低いため、再生医療への期待が特に高い分野です。

脳梗塞

脳血管が血栓・塞栓で閉塞し、酸素・栄養が届かず脳組織が壊死する疾患です。麻痺・言語障害・認知機能低下などの後遺症が残ることがあります。幹細胞による神経再生・機能回復の研究が進んでいます。

脳出血

脳内血管が破裂して出血する疾患です。高血圧が主因で、突然の頭痛・意識障害・麻痺が典型的症状です。急性期治療後の機能回復に幹細胞治療の応用が研究されています。

脳萎縮

神経細胞の減少や萎縮により脳の体積が低下する状態です。アルツハイマー病・認知症・慢性的な神経障害で見られます。幹細胞・培養上清液による神経保護・修復効果が研究されています。

ナチュラルキラー細胞

(NK細胞)

生まれながらにして感染細胞・腫瘍細胞を攻撃する能力を持つリンパ球です。抗体や事前感作なしに標的を破壊できる点が特徴で、がん治療・ウイルス感染症・免疫療法において重要な役割を果たしています。

認知症

(再生医療の可能性)

記憶・認知機能の進行性低下を特徴とする疾患の総称です。アルツハイマー型・血管性・レビー小体型などがあります。幹細胞による神経修復・培養上清液の神経保護作用による改善が研究されています。効果には個人差があります。

乳歯幹細胞

脱落した乳歯の歯髄から採取される幹細胞です。増殖力が高く再生力に優れており、将来の自己細胞治療に備えたバイオバンク(細胞保存)への関心が高まっています。

【は行】

パラクライン効果

幹細胞が分泌する成長因子・サイトカイン・エクソソームが、隣接する細胞に作用して組織修復・再生を促す効果のことです。直接分化による組織再建だけでなく、このパラクライン効果が幹細胞治療の主要な作用機序の一つとされています。

ホーミング効果

投与された幹細胞が損傷部位・炎症部位に自律的に集まり、修復を促す現象です。幹細胞が組織から発せられるシグナルを感知して移動することで、標的部位への選択的集積が起こります。

半月板損傷

膝関節内にある半月板(線維軟骨)が損傷する状態です。スポーツ外傷・加齢による変性が主因で、膝の痛み・腫れ・可動域制限が生じます。幹細胞・PRP療法による軟骨修復・炎症抑制が研究されています。

副作用

医薬品・治療法によって引き起こされる治療目的以外の望ましくない効果の総称です。軽微なものから重篤なものまであり、再生医療においても治療前に十分な説明が必要です。

分化(細胞分化)

未分化な細胞が特定の機能を持つ成熟した細胞へと変化する過程です。幹細胞が骨・軟骨・神経・筋肉などの特定細胞に変化する過程を指し、「分化誘導」とも呼ばれます。

分化誘導

幹細胞を特定の細胞種へ分化させるために、適切な成長因子・培養条件・遺伝子導入などの刺激を与えることです。再生医療において目的の組織を作製するための重要な技術です。

皮膚再生

損傷した皮膚を幹細胞・成長因子・組織工学的手法で修復・再生する医療分野です。線維芽細胞・ケラチノサイトなどを用いた皮膚移植から、培養上清液の美容・アンチエイジング応用まで幅広い研究が行われています。

PRP療法

(多血小板血漿療法)

自己血液を遠心分離して濃縮した多血小板血漿(PRP)を患部に注射する治療法です。血小板に含まれる成長因子の組織修復促進効果を利用し、関節炎・スポーツ外傷・腱障害・美容医療などに応用されています。

変形性関節症

関節軟骨の摩耗・変性により関節に痛みや機能障害が生じる疾患です。膝・股関節・手指に多く、加齢・肥満・過負荷が主因です。幹細胞治療・PRP療法による軟骨修復・炎症抑制が研究されています。

変形性膝関節症

膝関節の軟骨が損傷・変性する疾患で、変形性関節症の中で最も頻度が高いものです。加齢・体重増加・過度な運動が主因で、歩行時の膝痛・腫れ・可動域制限が典型症状です。再生医療への関心が最も高い疾患の一つです。

【ま行】

マクロファージ

免疫系の主要な細胞の一つで、病原体・老廃細胞・異物を貪食・分解します。炎症促進型(M1型)と抗炎症型(M2型)があり、幹細胞はマクロファージをM2型へ誘導することで炎症を制御します。

ミトコンドリア機能

細胞内のエネルギー産生器官であるミトコンドリアの働きです。加齢・慢性疲労・慢性炎症ではミトコンドリア機能が低下し、細胞エネルギー不足が引き起こされます。再生医療による細胞エネルギー改善が研究されています。

ミューズ細胞

成人の骨髄・脂肪・臍帯などに存在する多能性幹細胞の一種です。損傷組織に自然集積して修復を促す能力を持ち、肝臓・心臓・脳など多様な組織への分化が可能で拒絶反応が少ないとされます。日本発の幹細胞として国際的に注目されています。

免疫細胞

病原体・異常細胞から体を守る免疫系の主要構成要素の総称です。NK細胞・T細胞・B細胞・マクロファージ・樹状細胞などが含まれます。再生医療における免疫細胞療法は、患者の免疫細胞を増殖・活性化してがんや感染症の治療に応用します。

免疫抑制

免疫応答を抑制する状態または治療介入のことです。臓器移植後の拒絶反応予防・自己免疫疾患の治療に免疫抑制薬が用いられます。他家幹細胞移植では免疫抑制が必要な場合があります。

免疫調節

免疫系の過剰反応・不足反応を適切な状態に調整することです。間葉系幹細胞の最も重要な特性の一つで、炎症性サイトカインを抑制しながら抗炎症性サイトカインを促進することで自己免疫疾患・慢性炎症の改善に寄与します。

未病

病気ではないが健康でもない状態を指す東洋医学由来の概念です。病気が顕在化する前の予防・健康管理が重要とされます。再生医療は未病段階での細胞環境改善・アンチエイジングへの応用としても注目されています。

慢性疲労症候群

(ME/CFS)

原因不明の重篤な倦怠感が長期間続く疾患です。微小循環障害・神経炎症・ミトコンドリア機能低下が関与するとされ、コロナ後遺症との関連も指摘されています。幹細胞・培養上清液による改善が研究されています。

【ら行】

臨床研究

ヒトを対象に行う医学研究で、新しい治療法・診断法・薬剤の安全性・有効性を科学的に評価することを目的とします。再生医療分野では多くの臨床研究が進行中ですが、「研究段階」と「確立された治療」は区別して情報提供する必要があります。

臨床試験

新しい治療法・医薬品の安全性・有効性を評価するために、計画的・統制的に行う人体への試験です。フェーズ1〜3の段階があり、承認・標準治療化への必須プロセスです。

リンパ球

免疫応答を担う白血球の一種です。T細胞(細胞性免疫)・B細胞(抗体産生)・NK細胞(自然免疫)に分類され、ウイルス感染・がん・自己免疫の防御において中心的役割を果たします。

リソソーム

細胞内の老廃物・不要物質を分解する消化酵素を含む小胞です。細胞の「廃棄物処理場」として恒常性維持に不可欠で、機能異常は神経変性疾患・リソソーム病の原因となります。オートファジーと連携して細胞クリーニングを行います。

レシピエント

移植医療において臓器・組織・細胞を提供される受給者を指します。ドナーとのHLA型適合が重要で、不適合の場合は拒絶反応リスクが高まります。

ロコモティブシンドローム

(運動器症候群)

骨・関節・筋肉・神経などの運動器の障害により、移動機能が低下した状態です。高齢化社会における主要な健康課題で、変形性関節症・骨粗鬆症・筋萎縮などが原因となります。再生医療による運動器修復が期待されています。

再生因子

組織修復・再生を促す生体活性物質の総称です。成長因子・サイトカイン・エクソソームなどを含み、幹細胞治療や培養上清液の有効成分として中心的な役割を担います。グレイスアースクリニック院長・野口淳が代表理事を務める「一般社団法人 再生因子研究会」の研究テーマでもあります。

老化

(細胞老化・セノリシス)

生体の構造・機能が時間とともに低下する普遍的なプロセスです。細胞レベルでは、テロメア短縮・DNA損傷蓄積・ミトコンドリア機能低下・慢性炎症が主要なメカニズムとされます。再生医療・幹細胞治療はこの老化プロセスへの介入として注目されています。