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肩の痛み・五十肩

Shoulder Pain

「五十肩でしょう」で
止まったままの肩に。

腕が上がらない。夜、痛む側を下にして眠れない。髪を洗う、背中に手を回す——できない動作が減らない。「五十肩ですね、そのうち治ります」と言われたまま、年単位で経過している。そうした段階でご相談をいただくことがあります。

ただ、肩の痛みは原因がひとつではありません。そして五十肩なら、多くは時間の経過とともに改善していきます。このページでは、まず原因を分けて考え、そのうえで再生医療がどこに位置づけられるのかを整理します。

  • 自由診療(保険適用外)
  • 効果には個人差があります
  • 運動療法の代替ではありません
上の棚に手を伸ばそうとして腕が肩より上に上がらない方の様子
「そのうち治る」と言われたまま経過している方のご相談を受けています。

次の場合は、当院へのご相談ではなく、整形外科を受診してください。

転倒・けがのあとから急に腕が上がらなくなった(腱板断裂の可能性)/発熱をともなう激しい痛みと腫れ(感染の可能性)/夜も眠れないほどの激痛が急に始まった(石灰沈着の可能性)/がんの既往がある/腕のしびれや力が入らない状態が進む。

いずれも五十肩とは対応が異なります。当院は、これらの診断・治療を行う医療機関ではありません。

肩の痛みで先に整形外科の受診が必要となるサイン(外傷後の挙上不能・発熱と腫れ・急な激痛・がんの既往・進行するしびれ)を示した図解
当てはまる場合は、再生医療の検討より先に鑑別を優先してください。

肩の痛みの原因はひとつではありません

「五十肩」は、原因を特定した診断名ではありません。肩が上がらない・痛むという症状のまとまりを指す呼び名です。実際には別の病態であることがあり、その場合は対応も見通しも変わります。

肩の痛みの主な原因(五十肩・腱板断裂・石灰沈着性腱板炎・肩の変形性関節症・頸椎からの症状・筋緊張による肩こり)を分類して整理した図解
自然に良くなるとは限らない病態が含まれます。鑑別は整形外科で。
原因特徴見通しと対応
五十肩
(肩関節周囲炎)
きっかけなく始まる。夜間痛のあと、硬くなって動かない。多くは1〜2年ほどで改善するとされています。次の章で詳しく扱います。
腱板断裂けがのあとに多い。自分では上がらないが、他人が支えると上がることがあります。切れた腱は自然にはつながりません。整形外科で手術が検討されます。
石灰沈着性腱板炎ある日突然、夜も眠れないほどの激痛。整形外科での処置で比較的早く軽快することがあります。
肩の変形性関節症動かすと引っかかる感じ・音がする。レントゲンで確認できます。進行度に応じた対応が必要です。
頸椎からの症状腕のしびれ、力の入りにくさをともなう。首の評価が必要です。肩を治療しても変わりません。
筋緊張による肩こりこり・重だるさが中心。可動域の制限は目立ちません。本治療の対象ではありません。姿勢・作業環境の見直しが優先されます。

整形外科でレントゲン・超音波・MRIによる評価を受けていない場合は、そこから始めてください。とくに腱板断裂は、放置すると断裂が広がることがあります。当院の治療で腱がつながることはありません。

五十肩(肩関節周囲炎)について

肩関節を包む組織に炎症が起き、その後に硬くなる(拘縮)ことで、痛みと動かしにくさが生じる状態です。四十肩・五十肩と呼ばれますが、年齢で区別があるわけではありません。

  • 夜間の痛み寝返りで目が覚める。痛む側を下にして眠れない。炎症期に強く出ます。
  • 挙上の制限腕が肩より上に上がらない。上の棚に手が届かない。
  • 結髪・結帯の制限髪を洗う・結ぶ、背中に手を回す動作が難しくなります。
  • 他人が動かしても上がらない力を抜いた状態でも動かない。これが拘縮のサインです。

時期によって、やるべきことが変わります

五十肩は3つの時期をたどるとされています。時期を取り違えると逆効果になります。炎症期に無理に動かすと悪化することがあり、拘縮期に動かさないでいると硬さが残ります。

五十肩の炎症期・拘縮期・回復期という3つの時期と、それぞれで優先される対応を時間軸で示した図解
期間はあくまで目安です。個人差が大きく、順番どおりに進まないこともあります。
時期状態この時期にすること
炎症期夜間痛が強い。動かすと鋭く痛む。数週間〜3か月ごろ。痛みを抑えることが優先。無理に動かさない。整形外科での消炎処置が中心です。
拘縮期痛みは和らぐが、硬くて動かない。3か月〜1年ごろ。運動療法の中心的な時期です。ここで動かさないと硬さが残ります。
回復期少しずつ可動域が戻る。1年〜2年ごろ。運動療法の継続。日常動作のなかで動かす範囲を広げていきます。

ご相談をいただくのは、この経過から外れた方が中心です。1年以上たっても可動域が戻らない、拘縮期を過ぎても改善が止まっている、といった段階です。発症から間もない方には、まず整形外科での対応と経過観察をおすすめしています。

土台は原因に合った運動療法

肩の痛みでもっとも根拠が積み重なっているのは、原因と時期に合わせた運動療法です。当院にご相談いただいた場合も、これを飛ばして治療の話をすることはありません。

原因に合った運動療法と整形外科での評価が土台にあり、その上に選択肢として再生医療が位置づけられることを示した図解
土台があってはじめて、選択肢の話になります。順番が逆になることはありません。
続けていただきたいことなぜ必要か
原因と時期に合った運動療法五十肩なら、炎症期は無理に動かさず拘縮期から動かす。腱板断裂なら別の配慮が要ります。自己判断せず、理学療法士・整形外科の指導のもとで進めてください。
整形外科での評価どの原因なのかの確認が、すべての判断の土台になります。当院での治療をご検討の場合も、主治医とご相談のうえでお越しください。
日常動作のなかで動かす特別な運動でなくても、届く範囲で腕を使い続けることが拘縮の予防になります。
睡眠姿勢の工夫夜間痛には、痛む側の腕の下にクッションを入れるなどの工夫が助けになります。

再生医療は、これらの代わりにはなりません。ご相談いただいた場合も、運動療法や通院中の治療を減らす・中止するようお伝えすることはありません。

当院で検討される選択肢

原因の鑑別が済み、運動療法を続けたうえで、経過から外れて長引いている場合にご相談いただいています。いずれも自由診療で、効果を保証するものではありません。

肩の痛みで検討される投与方法(幹細胞培養上清液の点滴、幹細胞治療の点滴・局所投与)と位置づけを示した図解
肩だけか、他の部位もあるかで変わります。
方法位置づけご負担
幹細胞培養上清液 点滴まず試す場合の選択肢です。細胞そのものは含みません。1回あたり/通院が必要
幹細胞治療(点滴)肩以外にも複数の部位や全身の不調を併せてお持ちの場合に検討します。採取から投与まで約4〜6週間
幹細胞治療(肩関節周囲への局所投与)部位を絞って届けたい場合に検討します。適応は診察で個別に判断します。同上

どれを選ぶかは、原因、経過からの期間、他の部位の症状の有無、ご予算をふまえて診察で決めます。ご希望があっても、適応がないと判断した場合はその旨をお伝えします。

お約束できないこと

  • 可動域がもとに戻ること変化の程度には個人差があり、変化を感じない方もいらっしゃいます。
  • 自然経過より早く良くなること五十肩の多くは時間の経過とともに改善するとされています。本治療がその経過を早めることを示したものではありません。
  • 切れた腱がつながること腱板断裂に対して、断裂部を修復する治療ではありません。
  • 肩こりが軽くなること筋緊張による肩こりは本治療の対象ではありません。
  • 手術を回避できること本治療を受けたことで将来の手術が不要になる、という説明はしていません。

発症から間もない方には、経過を見ることをおすすめしています。五十肩でまだ炎症期・拘縮期の途中であれば、自然に改善していく可能性が十分にあります。その段階で高額な自由診療を選ぶ必要はありません。

ご相談から治療までの流れ

  1. ご相談(無料)LINE・お電話・予約フォームから。いつ頃からか、これまでに受けた検査と治療、いまどの動作ができないかをお聞かせください。
  2. 初診(対面またはオンライン)経過をうかがい、鑑別の状況を確認します。画像評価がお済みでない場合は、先に整形外科の受診をおすすめすることがあります。
  3. 適応の判断とご説明検討できる方法、期待できること・できないこと、費用を書面でお示しします。この時点でお断りいただいて構いません。
  4. 治療上清液の点滴は当日から可能です。幹細胞治療は脂肪採取から投与まで約4〜6週間かかります。
  5. 経過のご確認可動域の変化をうかがいます。運動療法は続けていただきます。

費用

表示はすべて税込です。自由診療のため公的医療保険は適用されません。確定した金額は、診察で治療計画とあわせて書面でお示しします。

項目費用(税込)
初診料5,500円(オンライン診療も同額)
幹細胞培養上清液 点滴55,000円〜(別途 手技料 11,000円)
幹細胞治療 脂肪採取+細胞培養220,000円(初回のみ)
幹細胞治療 点滴投与 1回目1,980,000円
幹細胞治療 点滴投与 2回目以降1,650,000円
幹細胞治療 初回ワンクール(点滴2回)3,850,000円(初診料を含めた総額 3,855,500円)
肩関節周囲への局所投与1回 1,650,000円(初診・脂肪採取・培養を含む)
確定した金額は、初診時に書面でお示しします。

金額にご納得いただけない場合、治療を進める必要はありません。見積もりだけをお持ち帰りいただくことも可能です。

よくあるご質問

五十肩は自然によくなると聞きました。

多くは1〜2年ほどかけて改善していくとされています。発症から間もない場合、まず経過を見ることをおすすめしています。当院にご相談いただくのは、その経過から外れて長引いている方が中心です。

発症して2か月です。相談したほうがよいですか。

五十肩であれば、その時期はまだ炎症期の可能性があります。整形外科での消炎処置と、時期に合った運動療法を優先してください。自然に改善していく可能性が十分にある段階です。

腱板断裂と言われました。

切れた腱がつながる治療ではありません。手術の適応があると整形外科で判断されている場合、それを避けるための代替としておすすめすることはありません。

肩こりがひどいのですが、対象になりますか。

筋緊張による肩こりは本治療の対象ではありません。姿勢や作業環境の見直し、運動が優先されます。可動域の制限や夜間痛をともなう場合は、別の病態の可能性があるため整形外科での評価をおすすめします。

痛みは引いたのに、腕が上がりません。

五十肩の拘縮期にあたる可能性があります。この時期は運動療法が中心になります。動かさないでいると硬さが残るため、整形外科・理学療法士の指導のもとで進めてください。

注射(ヒアルロン酸・ステロイド)は続けたほうがよいですか。

やめないでください。自己判断での中止はしないでください。受けている処置と服用中のお薬は、診察時にすべてお知らせください。

オンライン診療だけで完結しますか。

初診のご相談はオンラインでも可能です。点滴・幹細胞治療は来院が必要です。オンラインでできることとできないことは、初診でご説明します。

自由診療に関する重要事項

  • 自由診療本治療は自由診療です。公的医療保険は適用されません。
  • 未承認医薬品等であること本治療で用いる幹細胞培養上清液は、医薬品医療機器等法上の承認を受けた医薬品ではありません。国の審査によって有効性・安全性が確認されたものではない、という意味です。
  • 入手経路当院の院内CPC(細胞培養加工施設)において製造した自院製剤を使用しています。医師の個人輸入によるものではありません。エンドトキシン検査・マイコプラズマ検査などの品質検査を行ったうえで提供しています。
  • 国内の承認医薬品等の有無本治療と同一の成分・目的で国内において承認された医薬品はありません。
  • 諸外国における安全性等製剤・入手経路・管理体制により異なるため、診察時に個別にご説明します。重大な副作用情報が確認されていない場合でも、すべてのリスクが否定されるものではありません。
  • 救済制度未承認医薬品等を用いた自由診療は、医薬品副作用被害救済制度等の対象外となる場合があります。
  • 届出再生医療等提供計画番号:PB3230270・PB32240141/細胞培養加工施設番号(CPC):FC3230067

まずは、いまの状態を確かめませんか

「まだ経過を見る段階なのか」「そもそも五十肩なのか」。その判断からのご相談で構いません。経過を見ていただくのが一番よいと判断した場合は、そのままお伝えします。

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