
Health Insurance
「幹細胞治療に保険は使えますか」——費用のご相談で、最初にいただく質問です。
結論からお伝えすると、当院の再生医療に公的医療保険は適用されません。ただ、「なぜ使えないのか」「厚生労働省に届け出ているのに、なぜ保険外なのか」までご説明されることは少ないようです。この記事では、その仕組みを整理します。
結論:公的医療保険は使えません
当院で行う幹細胞治療および幹細胞培養上清液を用いる治療は、すべて自由診療(保険適用外)です。初診料5,500円を含め、費用は全額ご負担いただきます。
※参考:厚生労働省「再生医療について」
高額療養費制度も、保険診療を対象とした制度のため使えません。
- 1
- 公的医療保険は適用されません
- 2
- 高額療養費制度の対象外です
- 3
- 医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります
※ 医療費控除については、対象となる場合があります。別の記事でご説明しています。
「届出済み」と「保険適用」は別のものです
ここが最も誤解されやすい点です。当院は再生医療等安全性確保法にもとづき、厚生労働省へ再生医療等提供計画を届け出ています(PB3230270・PB32240141)。
しかしこの届出は、国が有効性を認めたという意味ではありません。「一定の安全基準と手続きを満たしたうえで提供している」ことを示すもので、薬機法上の承認とも、保険収載とも別の制度です。
※参考:e-Gov 法令検索「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」
3つの制度の違い

| 制度 | 何を意味するか | 当院の位置づけ |
|---|---|---|
| 再生医療等安全性確保法の届出 | 安全基準と手続きを満たして提供している | 届出済み(FC3230067) |
| 薬機法上の承認 | 国の審査で有効性・安全性が確認された | 受けていません |
| 保険収載 | 公的医療保険の対象として価格が定められた | されていません |
「厚生労働省に届出済み」と大きく掲げているクリニックを見て、国が効果を認めた治療だと受け取られることがあります。そうではありません。当院も届出番号を公開していますが、それは制度上の手続きを示すものです。
保険が使える再生医療もあります
再生医療のすべてが保険外というわけではありません。国の審査を経て承認された再生医療等製品のなかには、公的医療保険の対象となっているものがあります。
それらは、決められた疾患・決められた条件のもとで、承認を受けた医療機関で使われます。当院で行う自家培養幹細胞を用いる治療は、これにはあたりません。
「再生医療は保険が使える」という情報を見かけた場合、それがどの製品・どの疾患についての話かをご確認ください。制度上、承認された製品と、当院のような届出にもとづく自由診療とは、まったく別のものです。
保険診療を受けながら相談できますか
できます。実際に、整形外科でのリハビリや、内科での投薬を続けながらご相談いただく方がほとんどです。
当院は、通院中の治療や服薬をやめるようお伝えすることはありません。むしろ、標準治療を中断して当院の治療のみをご希望される場合は、お受けしていません。
※ 保険診療の取り扱いについてご不明な点は、通院先の医療機関または加入されている保険者へご確認ください。
自由診療で確認しておきたい3つのこと
保険が使えないということは、費用の負担だけでなく、制度上の後ろ盾も変わるということです。ご検討の前に、次の3点はご確認ください。

1. 総額が事前に示されるか
「1回いくら」ではなく、治療が終わるまでにいくらかかるかを確認してください。当院は初診時に、確定した金額を書面でお示しします。ご説明の前に費用が発生することはありません。
2. 救済制度の対象外であること
未承認の医薬品等を用いた自由診療は、医薬品副作用被害救済制度等の対象外となる場合があります。承認された医薬品を適正に使って健康被害が生じたときに給付を受けられる公的な仕組みですが、これが使えない可能性があります。
※参考:厚生労働省「再生医療について」
3. 適応がない場合に断ってもらえるか
自由診療は、医療機関の判断で提供できます。だからこそ「お受けできません」と言ってもらえるかが大事です。当院は、適応がないと判断した場合はその理由もあわせてお伝えします。
費用を抑える選択肢
幹細胞治療は、脂肪の採取と細胞の培養という工程があるため、どうしても費用がかかります。まず幹細胞培養上清液からご相談いただく方もいらっしゃいます。
| 項目 | 費用(税込) |
|---|---|
| 初診カウンセリング | 5,500円(オンライン診療も同額) |
| 幹細胞培養上清液(点滴・点鼻・吸入) | 各 55,000円〜(点滴は別途 手技料 11,000円) |
| 幹細胞治療 脂肪採取+細胞培養 | 220,000円(初回のみ) |
| 幹細胞治療 初回ワンクール(点滴2回) | 3,850,000円(初診料を含めた総額 3,855,500円) |
上清液は細胞そのものを含まないため、幹細胞治療と同じものではありません。費用が違うのは、扱っているものが違うからです。この違いは初診でご説明します。
参考にした公的情報
本記事の制度に関する記載は、次の公的情報を参照しています。いずれも外部サイトが開きます。
- 厚生労働省「再生医療について」再生医療等安全性確保法の概要と、国の制度についての公式情報。
- e-Gov 法令検索「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」法律の条文そのもの。届出制度の位置づけを確認できます。
- PMDA(医薬品医療機器総合機構)医薬品の承認審査薬機法上の承認がどのような審査を経るかについての公式情報。
よくあるご質問
厚生労働省に届出済みなら、効果は国が認めているのですか?
将来的に保険が使えるようになりますか?
幹細胞治療に高額療養費制度は使えますか?
他院で保険診療を受けています。相談できますか?
生命保険や医療保険は使えますか?
幹細胞治療の費用は分割払いできますか?
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最終確認日:2026-08-16