
Fatigue and Sleep
疲れきっているのに、布団に入ると目が冴える。眠れないまま朝になり、またその日をだるさで過ごす。
枕を替えた、スマートフォンをやめた、運動を始めた。それでも変わらなかった方へ。試したことが足りなかったのではなく、順番が違っていた可能性があります。この記事では、どこから手をつけるかを整理します。
眠ろうとするほど、眠れなくなる
疲れきっているのに、布団に入ると目が冴える。「今日こそ眠らなければ」と思うほど、頭が働きはじめる。
この状態でご相談にいらっしゃる方には、共通点があります。すでに、いろいろ試されているということです。枕を替えた、寝る前のスマートフォンをやめた、運動を始めた、サプリメントを飲んだ。それでも変わらなかった。
試したことが足りなかったわけではありません。順番が違っていた可能性があります。
疲労と不眠は、互いを強め合います
疲労と不眠は、どちらか一方が原因というより、輪になっています。

眠れないから疲れが残る。疲れが抜けないから眠りが浅くなる。輪のどこかを切らないかぎり、個別の対策は輪の中に飲み込まれます。枕やサプリメントで変わらなかったのは、そのためかもしれません。
※参考:厚生労働省「睡眠対策」
本来、夜は副交感神経に切り替わります。強い緊張やストレスが続くと切り替えが遅れ、体が休息モードに入れません。「疲れているのに頭が冴えている」感覚は、ここから来ていることがあります。
疲労で日中に横になる時間が増えると、夜の眠気が弱まります。直感に反しますが、休息の取り方が輪を強めていることがあります。
「今日も眠れないのでは」という予期不安が、覚醒を強めます。不眠が長引く方に多く見られる要素です。
どちらが先に始まったか
輪をどこで切るかは、どちらが先に始まったかで変わります。
| 先に始まったもの | まず確かめたいこと | どこへ |
|---|---|---|
| 眠れないことが先 眠れなくなってから、だるさが出てきた | 睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、薬の影響、生活リズムの乱れ | 睡眠外来 呼吸器内科 |
| だるさが先 疲れが取れなくなってから、眠りが浅くなった | 貧血、甲状腺機能の異常、感染後の経過、うつ状態 | 一般内科 (血液検査) |
| 同時期に始まった きっかけの時期が重なっている | 生活の変化・強いストレス・感染症の後など、共通の出来事 | 一般内科 から |
思い出せる範囲で構いません。「いつ頃から」が分かるだけで、確かめる順番が絞れます。
悪循環を止める、3段階の順番
両方を同時に何とかしようとすると続きません。順番があります。
※参考:厚生労働省 健康づくりのための睡眠ガイド2023(PDF)

睡眠時無呼吸・貧血・甲状腺機能の異常・うつ状態。いずれも検査で確かめられ、治療の対象になります。ここを飛ばして他の対策を積んでも、土台が抜けたままです。
朝に光を浴びる。眠くなってから寝床に入る。昼寝は短く午後の早い時間に。カフェインとアルコールの時間を見直す。地味ですが、ここが整わないと他の手が効きません。
第1と第2を行っても日中のだるさが残る場合に、はじめて他の選択肢を検討する段階になります。
当院にご相談いただくとしても、第3段階からです。第1・第2が済んでいない段階でお越しになった場合は、先にそちらをおすすめしています。
受診の前に、3つだけ整理しておいてください
診察の時間は限られています。次の3つをメモしていくと、どこにいらしても話が早く進みます。
※参考:厚生労働省「睡眠対策」
「3か月前、異動のあと」「昨年の冬、感染症にかかった後」など。正確でなくて構いません。
寝つけないのか、途中で目が覚めるのか、早朝に目が覚めるのか。この違いで想定される背景が変わります。
睡眠に影響する薬は少なくありません。お薬手帳をお持ちください。
この3点は、当院に限らずどの医療機関でも役に立ちます。ぜひ書き出してからお出かけください。
「数値ではなく、どう生きたいか」
当院の院長は、開院前に24時間体制の在宅医療専門クリニックを立ち上げ、500名以上の在宅患者さまを継続して担当していました。その前は帝京大学医学部附属病院の内科とICU(集中治療室)に在籍しています。
ICUで培ったのは「どのような状況でも、最後まで可能性を探し続ける」という姿勢。在宅医療で見続けたのは「数値ではなく、その人がどう生きたいか」という視点です。
だるさと不眠は、どちらも検査の数値に出にくい症状です。「異常なし」と言われて、それでも困っている。そういう方のご相談を、当院は数多く受けています。
※ 当院は在宅医療を行っておりません。上記は院長の経歴です。
当院にできること・できないこと
| 内容 | |
|---|---|
| できないこと | 不眠症の診断/睡眠薬の処方/不眠を対象とした再生医療のご提案/標準治療の代わりとしてのご提案 |
| できること | 日中の倦怠感についてのご相談/確かめていない項目の洗い出し/適応の有無と確定した総額を書面でお伝えすること |
当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)です。効果の現れ方には個人差があり、変化を感じられない場合もあります。「必ず改善する」といった説明は行いません。
参考にした公的情報
本記事の睡眠に関する記載は、次の公的情報を参照しています。いずれも外部サイトが開きます。
- 厚生労働省「睡眠対策」国の睡眠に関する施策と、各種ガイドがまとめられた公式ページ。
- 健康づくりのための睡眠ガイド2023(PDF)年代別の睡眠のとり方と、生活習慣の考え方が整理されています。
- Good Sleepガイド 高齢者版(PDF)加齢に伴う睡眠の変化について、図でまとめられたリーフレット。
よくあるご質問
疲れているのに眠れないのは、どこを受診すればよいですか?
横になって休んでいれば、疲労は取れますか?
寝る前にお酒を飲むと眠れるのですが。
枕やサプリメントを試しても、不眠が変わりません。
眠れない状態が続くと、体に影響がありますか?
再生医療で疲労と不眠の両方が良くなりますか?
診断がついていない疲労や不眠でも、相談できますか?
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「第1」と「第2」が済んだ方へ
初診(5,500円・税込)では、これまでに確かめたことをうかがい、まだ確かめていない項目があればお伝えします。
そのうえで当院に適応があるかを判断し、ある場合は確定した総額を書面でお示しします。オンライン診療でも同額です。
適応がないと判断した場合は、その旨をはっきりお伝えします。無理におすすめすることはありません。
ご希望の日時は選択式で、第2希望までお選びいただけます。お申し込みのあとで、その場で治療をお決めいただく必要はありません。
最終確認日:2026-08-18